EAPとは
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EAPとは、Employee Assistance Programの略で、一般的には「従業員支援プログラム」「従業員援助プログラム」と訳されています。企業は、このEAPというプログラムを導入することによって、従業員ならびにその家族に対してカウンセリングサービスを提供し、様々な問題の解決を通して生産性の維持・向上を図ることを目的としています。企業は、このEAPを提供するプロバイダ-(社外EAPとも呼ばれます)と契約を結び、従業員(またはその家族)のストレスケア、ストレスコントロールを外注化します。
EAPの発祥はアメリカです。アメリカでは、1960年代からアルコール依存症や薬物依存症の労働者を対象とするケアのためのサービスとして企業に取り入れられるようになりました。EAPと契約している企業の従業員は、健康のこと、家族のこと、薬物やストレス、経済に関することなど、仕事に影響を与える問題を抱えている場合に、カウンセラーやソーシャルワーカーによる援助を受けれたり、24時間の電話相談を受けることが可能となります。アメリカで普及しているEAPは、メンタルヘルス対策だけでなく、あらゆる個人的な問題をサービスの対象としているのが特徴です。
アメリカでは、EAPを導入したことにより収益性が向上したため、現在全体で70%程の企業がこれを取り入れています。 また、米経済誌『フォーチュン』に記載されている上位企業500社の内、約95%の企業がEAPを導入しているといわれています。
依存症などで心に問題を抱える従業員を退職させて、新しい従業員を雇うとした場合、一定のスキルを取得するするまでに時間を要することと、教育研修費にコストがかかるという問題があります。それに対し、EAPを導入して福利厚生を手厚くし、問題の早期発見・早期治療につなげて快復してもらう方が、効率的と判断されています。
EAPを導入する企業のメリットは、メンタルヘルス対策を人事労務管理から切り離し、外注化することでコストダウンが図れることにあります。また、従業員のメリットとしては、プライバシーが確実に守れるため、会社に自分の弱みを握られる恐れがなく、安心して悩みを相談できることです。