仕事の能率低下とミスの増加
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精神疾患のうちで、患者数が最も多いのが「うつ病」です。うつ病を患った従業員は、仕事をするのがおっくうになったり、業務のミスが次第に増加していくという一般的な傾向があります。また、仕事に対する意欲が低下するので、早退や遅刻が多くなることもあります。
このようなことが原因で、仕事の能率が低下して、残業や超過勤務をせざるを得なくなるといった悪循環に陥り、慢性的なうつ病へと進展するケースが多くみられます。こういった悪循環が続くと、休職や、さらには退職(リストラ)へと発展し、最悪の場合貴重な人材を失うことになります。
仕事の能率が低下するのは、集中力が鈍り、物事の決断が円滑に行えないことが増えて、業務を遂行する能力が低下していくことに原因があります。しかし、その人の持つ経験や知能、技術といったものは、たとえ「うつ病」になっても失われたわけではありません。また、仕事上のミスが多くなるのは、注意力が散漫になったり、的確な判断が下せないことが原因です。
社員が精神的な疾患を患って休職した場合、休職した社員の仕事が他の社員へまわされることになります。仕事の引継ぎで現場は少なからず混乱し、業務負担の不均衡が拡大します。一部の職員への負担増は、職場のモラールの低下や、さらなるミスの増加、事故発生率の増加、そして職場全体の能率低下へと発展していくのです。
ひとりのメンタルヘルス不全者の発生は、第2、第3のメンタルヘルス不全者を潜在的に抱えることになります。