ストレスと心身症
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心身症とは、身体疾患のなかで、その発症や経過に「心の問題」の関与が大きい疾患のことをいいます。過度かつ継続的な精神的緊張、つまりストレスなどの心理的要因が心身症を発症させることになります。また、女性では20代~30代、男性では30代~40代に最も多くみられる疾患とされています。
具体的な疾患には、糖尿病、過敏性腸症候群、頭痛、胃潰瘍・十二指腸潰瘍、神経性胃炎、自律神経失調症、過呼吸(過換気症候群)、喘息、じんましん、円形脱毛症、頻尿、耳鳴り、めまいなど、よく知られたものが含まれます。身体病である本態性高血圧あるいは心疾患も、発症の原因や症状の増悪因子がストレスによるものならば、心身症の一種と言えるわけです。このことは、身体病に分類される疾患であっても、ストレスがその背景にある場合は、「心の病」としても同時に捉えていかなければ根本的な治療にはならいということを意味しています。
また、ストレス要因さえ排除すれば症状が治まるのかといえば、そういう単純な問題でもなく、身体病という視点からも各疾患を診つつ、それぞれに応じた治療を行っていく必要があり、精神面と身体面の両方からアプローチしていくことになります。
心身症の発症や症状増悪のメカニズムは、まだ十分には解明されているとはいえませんが、大まかには次のように考えられています。ストレスは中枢神経系(脳)を介して、自律神経系、内分泌系、免疫系などの生体内システムに影響を与えます。その状態が持続することによって、次第に内臓などの働きに異常をもたらすということなのです。