うつ病の種類(分類)

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うつ病の種類(分類)

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 ひとくちに「うつ病」といっても、幾つかの種類があり、ある分類方法によって細分化されています。それが、「原因による分類」と「症状による分類」です。どちらかといえば、原因による分類は歴史が古く、現在でも一般的に広く使われているものです。一方、症状による分類は近年重視されつつある分類方法です。

【原因による分類】
  ◆内因性うつ病
    これは、体質や遺伝など内部的な要因を発症の原因とする「うつ病」です。
    また、内因性うつ病には、「双極性うつ病」「単極性うつ病」「退行性うつ病」が
    あります。

    ・双極性(二相性)うつ病
      いわゆる「躁うつ病」のことで、うつ状態と躁状態がを交互に繰り返します。

    ・単極性(単相性)うつ病
      うつ状態のみを繰り返します。

    ・退行性(遅発性)うつ病
      中年以降(概ね45歳以降)にかかる単極性うつ病のことをいいます。


  ◆心因性うつ病
    これは、ストレスなどの精神的な重圧を発症の原因とする「うつ病」です。
    また、心因性うつ病は原因や症状によって、「神経症性うつ病」「疲弊性うつ病」
    「反応性うつ病」に細分化されます。

    ・神経症性うつ病
      本人が意識しないまま、精神的な葛藤が発症の背景にある「うつ病」です。
      原因を自覚しないため、治療が長引く傾向にあるとされています。

    ・疲弊性うつ病
      長期間の心理的ストレスによって生じる「うつ病」です。
      治療が長引く傾向にあるとされています。

    ・反応性うつ病
      特定のストレスや体験によって引き起こされる「うつ病」です。
      比較的原因がシンプルなため、原因に対して対策を講じることができれば完治
      しやすいとされています。


  ◆身体因性うつ病
    これは、病気など身体的なものを発症の原因とする「うつ病」です。
    病態のある箇所によって、以下のように「器質性うつ病」と「症状性うつ病」に
    細分化されています。

    ・器質性うつ病
      脳にある病気を原因とする「うつ病」です。
      例えば、脳腫瘍、頭部外傷による後遺症、認知症、動脈硬化、てんかん、など
      を原因とします。

    ・症状性うつ病
      脳以外の身体にある病気を原因とする「うつ病」です。
      例えば、糖尿病、慢性腎不全、重症貧血、パーキンソン病、消化性潰瘍、
      インフルエンザ、慢性関節リウマチ、などを原因とします。

    ・その他、薬剤を原因とする「うつ病」
      さまざまな疾患に対して処方される薬剤が、その副作用として「うつ病」を
      引き起こす場合があります。
      例えば、降圧剤、ステロイド剤、排卵抑制剤、各種痛み止め、抗生物質、強心剤、
      抗がん剤、向精神薬などの薬剤を原因とします。


【症状による分類
  うつ病の症状の程度によって、重症と軽症の「うつ病」に分ける分類法です。
  うつ病は1つのことが原因で発症するとは限りません。心因性や身体因性などと
  はっきり分類できないほど、複雑に要因が絡んでいる場合も少なくありません。
  このようなことから、症状の程度と症状の持続時間によって分類する方が現実的である
  とされています。

  症状の程度と症状の持続時間によって、「重症のうつ病」と「比較的軽症で慢性化した
  うつ病」とに分けられます。

  近年では、その症状の程度と持続期間に応じて「大うつ病性障害」、「軽症うつ病」、
  「気分変調性障害」と呼ばれるようになっています(米国精神医学会の診断基準
  DMS-Ⅳに基づく病名)。


参考図書:『徹底図解 うつ病』 吉川武彦監修(法研)

         

うつ病・うつ病性障害

日本人が一生涯で「うつ病」に罹る率は5~8%といわれています。
うつ病が、これだけ身近な疾患であるにもかかわらず、未だ偏見も多く、基本的な知識さえも普及しているとはいえないのが現状です。

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