うつ病患者への接し方

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うつ病患者への接し方

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 うつ病で苦しんでいる人への接し方において大切なことは、うつ病自体のことをよく理解するということです。身体的または精神的な症状にはどういったものがあるのか、それだけでも理解しておくことに努め、本人の性格等も勘案しつつ親身になって対応していくことが、適切な接し方につながっていきます。「接し方」において基本的となる事項を以下にまとめます。


【励ましの禁止】
   長期の間、過酷な業務に従事し心身のパワーを消耗した結果、うつ病を発症した人は、
  自分自信の力はそれまでに最大限発揮しており、「これ以上、とても頑張ることはでき
  ない」状態に陥っているといえます。そのようなときに、「しっかり、頑張って」など
  という声かけは本人をさらに追い込むことになりかねません。心身のパワーが枯渇して
  おり、うつ病の症状が業務のパフォーマンスを著しく低下させているため、周囲の声に
  応えることができないのです。

   その結果として、ますます自信を喪失し、精神的に落ち込んでいくことになります。
  うつ病を患っている人、うつ状態にある人に対して、叱咤激励が禁物であるのは、こう
  いった理由によるものです。本人に必要なのは「励まし」ではなく、「理解してあげる」
  ことなのです。


【休養のすすめ】
   うつ病の患者は、自分から弱音を吐くことがめったにありません。少々の体調の悪さ
  を自覚していても、本人のなかで医療機関の受診という選択は優先度が極めて低いこと
  が多く、往々にして精神力で乗り越えようとする傾向にあります。こうして、無理に無理
  を重ね、限界近くまでがんばってしまうことになります。

   したがって、このような状態になる前に、しっかりと本人に休養を取ってもらうことが
  必要となります。そのためには、家族も含めて周囲が小さな変化に気づき、休養を促すこ
  とが大切です。周囲の人が自分の変化に気づいてくれているということが、本人の心の支
  えや精神的な救いになることもありますし、それ以降休養と労働のバランスを積極的に
  コントロールするきっかけになったという人もいます。

   しかしながら、声かけ程度では本人の過剰ながんばりにブレーキをかけることができ
  ない場合もあります。そういった場合、職場の管理職である上司が、業務調整をしたうえ
  で、半ば業務命令の一環として休養させることも必要になってきます。部下に適切な休養
  を取らせることも、上司としての責務のひとつです。

   いずれにしても、本人の「大丈夫」という言葉は鵜呑みにせず、そういったときこそ
  「本当は大丈夫でない」事態に陥っていることを強く認識しておくことが肝要です。本人
  のふとした一言や表情、態度、雰囲気に心の叫びが含まれていることも少なくありません。


【治療に専念できる環境づくり
   うつ病は「心の風邪」とも表現されますが、普通の風邪のように数日休養したら完治する
  という性格のものではありません。少なくとも数ヶ月、長引くと年単位の治療・休養期間が
  必要になります。

   その間、安心して治療に専念できるよう配慮していくことが求められます。本人の焦りを
  誘うような言動は慎まなければなりません。根性や精神力では治るような病気ではないから
  です。そのためにも周囲の暖かい理解と協力が不可欠なものとなってきます。

         

うつ病・うつ病性障害

日本人が一生涯で「うつ病」に罹る率は5~8%といわれています。
うつ病が、これだけ身近な疾患であるにもかかわらず、未だ偏見も多く、基本的な知識さえも普及しているとはいえないのが現状です。

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